井ノ上君が手を消毒に行くと、アルバイト君が私に話しかけてきた。



「……喧嘩ッスか?」




「え?」




「いや…なんかいつもの2人らしくないんで……」




「あ~~…う~ん…」




…………いつもの…か。




出来るならそうしたいけどね




ってか分かりやすいのね、うちらって…。




「喧嘩なんて後になればなるほど、どんどん気まずくなるだけですから、早く戻した方がいースよ!」




アルバイト君から励まされてる私…(笑)




「倦怠期にはまだまだ早いし!!!」




――…………ん?





「…………何て?」





アルバイト君はニヤニヤして笑ってた。