時計の針が6時を指すちょっと前、駆け込む様にドアが開いてタイムカードを押す音が聞こえた。



「井ノ上さんじゃないッスか?」



アルバイト君が時計を見て言った。




「井ノ上ーっ!!早く入れーーっ!!(笑)」



チーフがバックヤードに向かって井ノ上君を呼んだ。



するとすぐに



「間に合ったーー…」



制服に着替えた井ノ上君がひょこっと顔を出した。




そんな井ノ上君と目が合う……




「………おはよ…」




「…おぅ!」



なんか、やっぱり気まずい……。