「え…?」
一つ一つ外したボタンを付けていく先生。
「断ったら嫌われる……とか思った?」
小さく頷いた私。
「…バーカ。さっき悲しい想いはさせないって約束しただろ?てか、そんなんで嫌いにならねぇから…」
先生のおでこが私のおでこにくっついた。
「嫌な時は嫌って言え!自分の気持ち殺して相手の思うままじゃ、お前がどうにかなっちゃうぞ?」
先生……
「それにな、もしそんなんでお前の事嫌う奴がいたら、元々そこまでのやつなんだよ。弥生が気にする事じゃない」
ハイって渡されたバスタオル。
「ゆっくりしておいで」
一人にされた浴室。
お風呂に浸かって私は泣いていた。