図書館を出ると外はドシャ降りの雨が降っていた。
「うわっどうしよう~傘持ってきてないのに…」
冬の日没は早い
6時なのに辺りはもう真っ暗になっていた。
「……しょうがないや。走ればコンビニ近いし、そこで傘買おっ!」
図書館から走り出した時だった――。
目の前の1台の白い車がクラクションを鳴らした。
私の横に停まると窓が開いた。
「おい乗れよ!送る!」
運転席にいたのは井ノ上君だった。
「井ノ上君?大丈夫だよコンビニで傘買うから」
「無駄遣いすんな!遠慮しなくていいから、ほら乗れよ」
窓が閉められて助手席のドアが開いた。
結局、井ノ上君の優しさに甘えて私は車に乗った。


