「それでもいいの…虚しいとか気持ちとか、その一瞬と引換なら私はそれでもいいの!」





山岡さんはベッドの上で笑った。





「私…馬鹿だから…それでも幸せって感じちゃうんだ…」




手を差し延べられ袖を掴まれた俺は、そのまま身を下げた…。






「これ…事故だから」








――俺は弥生に秘密を作ってしまった





俺自身が作ったビターな罪…






本当は言うつもりなんてなかった…





弥生…




まだ俺を好きでいて?






誰も分かってくれなくていい…




ただお前だけでいいから……





お前だけが俺を分かってくれればいい…。