直ぐさまバイクに駆け寄る俺。 「大丈夫ですか?!」 頭をなるべく動かさないように、俯せになっていた身体を仰向けにした… すると、半ヘルの女性の顔には見覚えがあった… 「え…山岡さん……?」 「先………生…」 血は出てないけど身体を強く打ち付けたみたいだった。 俺は山岡さんの名前を呼び続けた。 「大丈夫だよ救急車呼んだから…警察も来ると思うけど状況説明出来る?」 「うん…」 痛々しい声が小さく聞こえた。