学校に着くと、二人でリムジンから降りた。
「いってらっしゃいませ」
執事っぽいひとに挨拶された。
櫻井君と並んで歩く。
うぅ…
回りの視線が痛い……
櫻井君カッコイイから昨日転校してきたっていっても絶対すぐにモテると思うし…
あたし生きていけるかな
「あゆ?ボーっとしてどうした?具合でも悪いの?」
「あ!ううん、なんでもない。」
気にかけてくれたんだ…
櫻井君って優しいな
教室に入ると
ザワッ
教室中があたし達に注目した。
みんなの言いたい事は分かってるよ。
「えー何で櫻井君とあの子が一緒に来てるの?」
「ありえない…」
女子のリーダー格の子が櫻井君に寄って来た。
「櫻井君って松下さんと仲いいの?」
ちらっとあたしの方をみて櫻井君に言った。
「うん。婚約者なんだ」
教室中が悲鳴をあげたのはゆうまでもない…
あたしってやっぱ…
櫻井君と釣り合ってないよね?

