「ちょっと自習練習させて!!」 私は三枝と反対側をむいて言った。 「何? 俺から逃げられるとでも思ってるわけ?」 三枝はニヤリと 笑みを浮かべ顔をのぞきこんでくる。 恋愛経験ゼロの私は、それだけで赤面してしまう… バカみたい。 「俺が覚えさせてやるよ」 三枝は私の手を握るなり言った。