ーーガラガラッ

「遅ぇ!!」

ドアの音と同時に三枝の不機嫌そうな声が聞こえる。


「私だってね~、色々やらなきゃ
いけないことがあるの!!」

私はシンデレラの台本を
持って三枝の元へ歩いた。

「ってそれより、みんなは?」

シンデレラと王子以外の
役の人が見当たらない。

私はあたりを見回していると三枝が口を開いた。

「バカ、いるわけねーだろ」