違うのよ、
雪那…三枝はもっと獣のような…
「では、櫻衣さん、三枝くんは
学年の出し物の、シンデレラの主役に決定でーす。」
文化委員長さん…
お願いだから時間を
止めてください。
「櫻衣さん、よろしくね」
背後から
聞き覚えのある声を
耳に入れた私は素早く振り返った。
「さ、三枝っ!!…く、ん…」
三枝はニッコリと
微笑み手を差し出してきた。
「こちらこそ、よろしく。」
そう言って私も三枝の手を握った。
そのとき…
ーーグイッ
「きゃっ…」
「久しぶりだな、
いつだっけ、保健室のベット以来だな。」
コ…コイツーーっ!!
「続きはまた今度な?」



