「結局私が何を言っても無駄訳ね。二人がここに住むなら私が出て行く。」



拓也が私の腕を掴んだ。



「美園が何処まで逃げても、俺たちは必ず捕まえるから覚悟して! 」




何でこうなるの。


「美園この辺で諦めた方がいいよ。炊事洗濯掃除は俺と拓也が交代してやる。会社に持ってく弁当も俺たちが作る。美園は何もしなくていい。自分の好きな事していいからね。」




本気にして大丈夫?



拓也と早瀬係長の言いなりになるのは嫌たけど、何もしたくていいのは、かなり魅力的だ。



好きなエステ行って、岩盤浴も行きたいし、韓国旅行にも行きたい。


超呑気な私は、この先どうなるかなんて考えずに、二人の同居を許してしまった。



大丈夫でしょ?




何とかなると思うんだけど、甘いかな?