「母さん大丈夫? 」



拓也に抱きかかえられた。


「やっぱ母は具合悪いようだ俺が連れて帰ります。係長さんは、母の事好きかも知れませんが、息子の俺は絶対認めません。係長さんはまだ若い。40の母なんて相手せずに、若い子にすればいいじゃないですか?何なら彼女紹介しますよ。」




「嫌、結構。君がそこまで言うなら俺も言うけど、俺は小川が好きだ。君がどんなに小川を愛していても、親子なんだ。その思いは叶えられない。俺は君から必ず美園を奪う!今日の所は大人しく退散するよ。」



二人の会話は全く聞こえていなかった。



気がついた時は、家の前に車が停まっていて拓也に起こされた。



「美園着いたから起きて!」



やだ私ずっと寝てたの?




あり得ない恥ずかし過ぎる。