美園は俺が連れて行く。からと拓也が早瀬係長に近づく。



『駄目だ。今のおまえに美園は渡せない。』



「早瀬係長私歩けますから。」



『美園その早瀬係長は止めてくれよ。』



拓也が笑い出す、『早瀬は美園にとったら上司以外の何者でもない訳ね。



それって、男として見れない、つまり恋人にはなれないって事でしよ?』




早瀬係長が拓也を睨む。



『おまえには、俺たちの事分かんないみたいだけど。


美園の気持ちはもう決まってると思うよ。



まぁ明日の歓迎会に期待してるけどね。』



拓也が訳が分からないと言った顔をする。



『早瀬おまえは何を言いたい訳?



美園が早瀬を選ぶとか思ってるの。



美園は俺から離れたりしない。



離れる事なんて出来ないんだよ。



それは美園が一番分かってる。



俺は美園をずっと愛し続ける。



そして美園も俺だけを愛するんだ。



俺は美園を裏切ったりしない。



あの男みたいに美園を絶対裏切らない。』




泣かないで拓也。