500年の復讐




「サーシャ、最後の言葉は?」
 異端審問官が聞いた。

「あんたと喋るのは最後ね」
「それだけか?」
「もう十分」
 異端審問官は歯を剥き出した。

「さらばだ、サーシャ・サユベル」

 そして、左手を挙げた。松明を持った男は松明を掲げ、火を点ける合図をした。


 そして、火を放った。