長い裁判。 雨は窓を打ち、傍聴席にはたくさんの暇な人間が私の判決を待っている。 退屈だ。私は魔女と言ったんだから、早く火炙りにでもなんでもすればいいのに。 「判決!!サーシャ・サユベルを魔女と確定し、5日後、街の広場で火炙りの刑に処する!!」 「サーシャ・サユベルを牢獄に突っ込んどけっ!!」 異端審問官が上から眺めるようにして言った。 「さらばだ、魔女」 とでも言っているのだろうか。