「―――――しぃーーーちぃ」 どうせ天国も地獄もないんだから。 「―――――はぁーーーちぃ」 見せしめになる。愚かな人間たちに。 「――――きゅぅーーーうぅ」 それにおもしろそうだ。 「―――――じゅぅーーーうぅ」 「異端審問官」 歯を剥き出して笑う異端審問官に声を掛ける。 「―――最後だ。サーシャ・サユベル。お前の答えは?お前の一言でこいつの命が終わりになる」 軽く口元で笑い、口を開いた。