500年の復讐




 私が否定しなくても異端審問官は血好きだ。何かの理由を付けて、目の前で殺すだろう。

「――――ろーーーくぅ」

 どうせいつ死ぬか分からない命だ。
 魔女容疑のレッテルを付けられて死ぬのもいいかも知れない。