500年の復讐




 さっきよりも強く鼻に付く血の香り――気分が悪くなる。
「さぁ、座れ。」
 異端審問官は私の腕を引くので付いて行くしかなかった。私を座らせ、椅子の背もたれに腕を縛り、足を椅子の脚に縛ると、私の正面に座った。

「君は魔女?」
 またこんな質問―――――
「もう1度聞く。お前は魔女?」
 1回目の質問よりも声に苛立たしさがこもっている。
 異端審問官はテーブルに上半身を乗り出し、顔を近づける。
「どうなの?サーシャ・サユベル。うんともすんとも言わないじゃない。私には新しい
『獲物』があるんだよ?言わないと『あの子』の時よりも酷くしちゃうよ?」