異端審問官が取り出したのは首のない体だった。血が滴っていて黒い服が赤い液体に染まる。 「どうだ?『あの子』の体。最後に聞く。この子の体にこの斧の刃が入る。お前は魔女か?」 「やめて」 顔を背ける。 「母親とはこういう物なのか―――可愛そうに。私が楽しくしてあげよう―――」 異端審問官は斧を高々と揚げ、振り下ろした。