凜花を抱いた…


触れる事も許されなかったあの時……
…嘘の様だった。


凜花の瞳……唇……

柔らかい肌……甘い吐息…

一つ一つ、確かめる様に。


何度も「好き」と囁き合いながら。



月明かりの中で、目を潤ませる凜花は…とても綺麗だった……



「…陵弥…これからどんな事があっても…私を離さないで…ずっと傍にいて…」


離せない。


どんな事があっても……

離れない。


凜花だけだから……




「ばーか。離さない。凜花だけだから…」




そしてまた…「好き」と囁き合いながら唇を重ねる。


抱き合ったまま、凜花の温もりを感じながら眠りに就いた。




心地よい温もりを感じながら目を覚ますと、隣に凜花が眠っていた……



自然と笑みが浮かぶ。



幸せって、こうゆー事だよな…


眠ってる凜花に、そっとキスをしてみる…


もぞもぞしはじめた凜花…



俺はわざと眠った振りをした。



目を覚ました凜花に見つめられてる気配……



ばーか見んな…照れるし…


すると凜花は俺に、キスをした。


…か、可愛い……



唇が触れた瞬間、凜花をギュッと抱きしめた。