「ホストクラブ…」


なぁーんだつまんない。

普通過ぎでしょ…



「何でリアクション低い訳?」



不満そうな顔する陵弥に。


「だって普通じゃん。ハマリ過ぎて面白くないし」




ガクッっと陵弥が項垂れた。




「卓君も?」


「ああ…沙織ちゃんに何て言おうか悩んでた」





あー沙織なら怒りそう。
女とベタベタして、とか言いそう…気の毒に卓君。


同情するよ…




「ところでお前は何する訳?」



私?…何だっけ?



コスプレして写真撮るんじゃなかったけかな…





眉間にシワ寄せて考え込む私に。




「ばーか。自分のやるもんも知らねーのか」



「いたっ」




って、陵弥に頬をつねられた。



ちょっと膨れた私を。




「凜花おいで」




って隣に座らせると。






「これ…」




って目の前に差し出された小さな箱。





キョトンと首を傾げる私に。






「今日…誕生日だろ?」




誕生日…




…あっ!