凜花と手を繋いで校門をくぐる。



通学中の生徒からの視線が一斉に集まる。




そりゃあ、凜花と俺だからな…



二度見する奴…固まる奴…



プッ……



凜花と顔を見合わせて笑った。




笑顔て俺らの後から来た、卓と沙織ちゃんにも冷やかされた。




卓が耳元で。


「良かったな陵弥…凜花ちゃんを笑顔に出来て」



「ああ…お前には感謝してるよ」




卓達には感謝してるよ…


あの時、お前が俺を中庭に連れて出してくれなきゃ、凜花とこうしてなかったからな……




「俺とキャラ被るじゃん。そんなにオソロがいいの?」



「うっせぇ」




卓にいじられる俺を見て笑ってる。




あんなに苦しんだのが嘘みたいだ…




二度と離したくない……


離す気もないけどな……


俺は凜花を引き寄せて、頭にチュッとキスを落とした。




凜花は真っ赤になるし、卓と沙織ちゃんから散々、冷やかされたけどな……