後悔だけに苛まれる…

何で凜花にこんな辛い思いをさせたのか…



俺がちゃんと平山と向き合って、納得させていれば…凜花が犠牲にならなかったはずなのに……


今更、後悔しても仕方ないのに……



俺が顔を歪める度に、溢れる涙にそっと手を伸ばし拭いた。



凜花が俺の頬に手を伸ばし、静かに引き寄せる……


無理して笑って……

俺の唇を凜花の細い指がなぞる。



凜花のその手を掴み




「ばーか。無理して笑うな」



そう言うと唇を合わせた。



本当は辛くて仕方ない癖に…


俺の為に無理して笑う凜花に、堪らなく触れたかった…



愛しいのに苦しくて……

愛しいのに悲しくて……



…触れたくて…


触れる事で、自分の辛い気持ちを紛らわそうとした……


凜花の心の傷の深さに気付かないで……




俺は…凜花の心に深い傷を残した……