15分くらいたっただろうか・・・


外から聞きなれたエンジン音が聞こえる。

私は瞬間的に体を起こして外へと向かった。


「おっす!!」

彼の笑顔を見て、不安と恐怖で張りつめていた糸がプツンと切れる。


彼の胸に飛び込んで、私はひたすら泣くしかなかった。

彼は黙って私の頭をなでてくれた。


その優しさが今の私にとってたまらなくつらかった。