私は吉岡薫。


小さな頃に両親に捨てられて


親戚の家を転々とした。


親戚の家でのいじめはひどかった。
私はいじめられないためにただ笑っていた。

怒ったり泣いたりしたらかならずおばさんたちがいやがるから。


私には


笑う以外の感情がなくなっていた。


怒ることも

泣くことも

悲しむことも

喜ぶことも

楽しむことも