ガッ


という音と共に1人の男が地面に倒れた。


そしてまた1人と。

いつの間にかナンパの男達が消えた。


暗くて顔が見えない。



「夜道を1人でなんて危ねぇだろ。」



「……ゆぅッ!!」




わかったよ。

声でわかっちゃったんだ。
私の愛しい人…。


「大丈夫か?」


優介は私の顔を覗き込んだ。


「ありが…と……ホントに…ありがと……っ」



とめどなく涙が溢れる。


「優介…好き…っ、私、優介が好き…なの…ッ」


そして正直な私の気持ちも。

もうこの気持ちは
抑えらんないよ。