「ちょっと!!何やってんの……っ」




家から千帆が出てきた。
めちゃめちゃ焦ってる。




「やめて!2人とも何があったの?」




俺達を止める千帆。



「別に♪じゃあ俺、用事あっから」



幼なじみは
何処かへ行ってしまった。



「何があったの?」



真剣な千帆の顔。




「なんもねぇよ」


千帆には心配させたくねぇ。




「何もなかったらケンカなんて普通しないよ…っ」



「まぁ、ちょっとな……」




「血が…と、とりあえず入って」



俺は千帆に引っ張られて
家に上がった。




初めて入る。