やがて、それぞれの花が芽を出し茎を伸ばし始めます。
赤い花は垂直に天に向かって、白い花は地を這うように、黄色い花はツルを巻き何かにしがみつきながら。

その時あなたは、赤い花を見て、なぜ白い花のように地を這わないのか、白い花を見て、なぜ黄色い花のように何かにしがみつかないのか、また、黄色い花を見て、なぜ赤い花のように天に向かって一直線に伸びないのか、疑問に思ったり不満に思ったりしませんか?

忘れないで下さい、
花には一つとして同じものはなく、すぐに芽を出す花もあれば、芽を出すまでに辛抱強く待たなくてはならない花、愛情を多く必要とする花、それほど愛情を必要としない花、それぞれに「個性」があり「違い」があり、それらを比べて見る事には意味が無いと言う事を。