同じクラス、同じ塾に通う平井愛ちゃん。




私は「あいちゃん」と呼んでいた。




そう、とても和気藹々と話せる子だったので、私は大好きだったのだ。




ある日、塾でのこと。




「あいちゃん!!あのさ、聞きたいんだけど…」




話しかけた私を無視するあいちゃん。




「有香、何?」




そういいながら、立ち去っていく。




そう、これが始まりだなんて…




私は知りもしなかった。