1 9 9 2 年 8月――‥‥ ミーンミーンミーン―‥ 海斗「ぁっ!おったッ!」 海斗が自分よりも高いヒマワリの すきまで、少し小声ながら木を指さす。 海斗の指の先には、少し小さい 真っ黒で綺麗な羽を広げて 休んでいるアゲハ蝶がいた。