時には、こんな始まり方も

「あ♪今日も飲む?」

まるで思い付いた様な言い方をしてくるマサ君。


「いいよ。また記憶無くなったら困るもん。」


そうだよ。

私きっと禁酒した方がいいんだ。
菜々にも言われたし。


「確かに、俺のいない時は飲まないで欲しいけど。心配だし。だけど二人の時は大歓迎。」


「なんで?」


「だって、今とは違う大胆な雫になるだろ?『好き』って何回も言ってくれたり、『マサ君ならいいよ』とかかわいい事言ってホテルに誘ってくれたり。そうそう、今度はちゃんと自分から裸になるところも見てみたいし♪」



も、もう駄目…。

恥ずかしくて倒れそう。



「マサ君の意地悪ーー!!」

真っ赤な顔で精一杯の反論。

だけどマサ君は相変わらずニコニコ楽しそうだった。