「確かに俺も飲んでたけど、雫みたいに記憶飛んじゃう程じゃないし。昨日の事ならはっきり全部覚えてるよ?」



覚えてる…?

じゃあ、何で?


だってマサ君は遊びとか浮気とかしない人だって…。



黙り込んだ私を見つめるマサ君の顔は、少し微笑んでいる様に見えた。







プルルル プルルル


バッグに入れてあった携帯から聞こえてきた。


慌て携帯を手に取ると、"菜々"と表示されている。