するとマサ君は小さくため息をついた。

「雫はさ、そんなに俺と居たくない?昨日はあんなに『前からずっと好きだった!』って熱い告白してくれたのに。それとも酔ってたから、あれ嘘だったの?」


「う、嘘なんかじゃないよ!確かに酔ってて記憶は全然ないけど、私はずっとマサ君が好きだし。」


しまった!!

つい口走った…。


マサ君たら、私を見て満足そうに笑ってるし。


恥ずかしくて、真っ赤になりながら俯いた。


ああ〜!!
穴があったら入りたいよ〜!!



「じゃ、いいよね?行こっか♪」


マサ君は私の手を握ってぐんぐん歩き出す。



なんか、思いっきりはめられてる気分。



彼女の事はいいの?

って聞きたかったけど、ご機嫌で私の手を握って歩くマサ君に、そんな事聞けなかった。



このままずっと、一緒にいられたらいいのに。


ただそう思った。