だけど、私に気を使ってくれてるんだろうけど…。

マサ君いつまで肩を組んでるつもりなんだろう。



意識したら、急に恥ずかしくなってきた。

だって、変な事になっちゃったとはいえ、大好きなマサ君とぴったり寄り添って歩いてる。

しかも、ホテル帰りだよ!?

ヤバイヤバイ。
なんだか顔が火照ってきたよ〜!



「雫、まだ時間ある?」


突然話しかけられて、びっくりしてマサ君を見上げた。


「何真っ赤な顔して。あ、これ?恥ずかしかった?」

そう言って肩から手を離した。



あ、離しちゃった。

確かに恥ずかしかったけど、でも嬉しくて…。

でもでも、やっぱり誰かに見られたらマズイし、…仕方がないんだよね?


頭の中で色んな考えがぐるぐる回って、自分の気持ちがよくわからなかった。


「雫?どうした?」

「あ、ごめん。何でもない。」

咄嗟に誤魔化した。

「時間あるなら、コーヒー飲んで行かない?」

「コーヒー?」

「そ。飲みたくない?」

誘われて嬉しかったけど、

「いいの?これ以上一緒にいて大丈夫なの?」

思わず聞いてしまった。