自転車が止まった。



「実仔、ついた。」



「あ…ぅん。ありがと。
でも…なんで家知ってるの?」



「そ…そ…それはだなぁ。俺はエスパーだからさ。」


エスパー?笑

全然カバーできてないから…


「本当のことを言ってよ?」





……

「……つか……お前覚えてねぇの?」



え?


「その疑問そうな顔は覚えてないみたいだな。」



「ごめん…わからなぃ。でも!……でもね、仲良い子がいた。男の子。もしかして、雷都なの?」