「無理矢理って……、セックスを?」
祥也の目を見て静かに頷いた。
「無理矢理するほど俺は欲求不満じゃない。そんな趣味の悪いことしないしね。
求められればするだけだからさ」
「そう……、良かった」
私が思った通りの結果と真面目に答えてくれたことが嬉しかった。
安心し長いため息をついた後、近くにあったソファーに座り首を回す。
「安心した?」
「まあね。祥也がそういう人じゃないことは分かってたんだけど、ね。
確認しなくちゃいけなかったから」
「最近増えてるの?」
「らしいわ。
………雄太郎、こっち関係はあと何人?」
「……九人かな」
「そんなかにさ、“アライ”っていない?」
「おー、いるいる。千紗、両方に入ってるよ」
「アライって?」
「このガッコじゃないんだけどさ、カジってヤツ分かるかな?」
カジ……。
かじカジ家事鍛冶加地………梶!

