「ミドリ。起きないとミドリの好きな人言っちゃうわよ」
「っ?!だだだだダメーっ!!」
おもいっきり立ち上がったため、机て椅子がガタッと音を立てる。
立ち上がったと思ったら、千紗に抱きつき「ダメダメダメダメ!」と、連呼。
……ミドリさん慌てすぎ。
「言わないわよ。……じゃあ、タクとミドリは、校長先生のところに行って、このリストと行事確認。
雄太郎は、職員室に行って全校生徒の人数を把握」
千紗の指示に従い、各々が返事をして生徒会室を出ていく。
やっぱり、生徒会長ってスゴいよね。
たった四人だけど、まとめられることは尊敬する。
無駄のない指示を出し、それに反発もしないで従うって、相当千紗を認めてなきゃできないよね。
二人きりになった生徒会室で、千紗はファイルが収納してある棚の前で腕を組んで唸る。

