バタン!!
「沙羅様!ご無事…ですか…?」
いきなり部屋に入ってきたのは日高だった。
「日高…?助けに来てくれたの?」
日高はポカンとした表情を見せている。
それもそのはず。
沙羅は拉致されたというのに、なぜか涙を流している里斗を抱きしめていた。
「…あの」
「あ、ごめん。説明はあと。早くここから出ないと…。里斗?行こう」
沙羅は里斗を抱え、立ちあがった。
「…沙羅様、手伝います」
日高は沙羅と変わって里斗の腕を首に回した。
「悪いな…」
申し訳なさそうに里斗は呟いた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…