―― 「…」 テレビのチャンネルを何回も変えていた。にしても、おもしろいものがない。 壁についている時計に目をやる。 「まだ5分しか経ってない…」 はぁーとソファーに重みをかけ、テレビの電源を切る。 ピピッ 「?」 ロックが解除される音がした。今は全員、打ち合わせのはず。 誰…? 足音がかすかに聞こえてくる。どうやら休憩室に近づいているようだ。 沙羅はじっと扉を見つめた。 ガチャ 扉は開かれた。