「ハッピーバレンタイン」



その言葉と共に渡すチョコ。



「あ、ありがとう。俺も」



創也からもあるみたい。逆チョコってやつ。



「やっぱりくれると思った」



創也は沙羅を抱きしめた。



「沙羅、好きだよ」



「そんなの分かってる。好き…」



「よし、行こう。お姉さんが待ってる」



「うん。そうだね」



そしてこの日は姉の結婚式でもある。



創也と沙羅は車に乗り込んだ。