「おかえりなさいませ。創也様」



ようやく会社に着き、入口に入ったところだ。



「広いね…」



さすが日本一の秋山製菓。ビルは何階建て?大きすぎる、この会社は。



「私のトコよりも大きいんじゃない?」



「え?ホント?」



お父さんの会社はこの秋山製菓よりも少し小さい気がする。



「すごいね」



そして、慣れた様子でどこかに向かう創也に着いていく。



「美羽様、もうすぐ英会話のお時間ですが…」



麻紀が美羽に伝える。



「…分かったわ。行く」



ムスッとした顔で沙羅たちに別れを告げる。



「習い事があるの。今日はここで失礼いたします」



美羽は軽くお辞儀をして、入口から出て行った。



「英会話、か…」



昔、英語苦手だったなぁ…。