ドラム女の過去~不良のあいつ~



ー男子かあ・・・・
 そういやこの学校結構荒れてる人多いな・・・・
 なんか怖い・・・背も高いし・・・



そうして掃除時間。
下駄箱掃除の秋は一人で階段を下りていた。

階段を下りるときでも
秋はすれ違う男子生徒に目を向けていた。


ーカッコイイ人も多いけど・・・・やっぱり怖いな・・・


下駄箱につくと
そこには秋と担当の女子はいなく
代わりに 男子が腰を下ろしていた。

「え・・・・」

秋の声に男子生徒が振り向く。
その生徒は両手にパンを持っていた。
口の中をモグモグさせている。

「あ」

男子生徒は少しあせった顔つきで秋をみた。

「ここの掃除の人?」

「あ、うんっ」

秋は男子生徒のルックスにビクつく。
一年生ながら赤茶色の髪の毛で童顔な顔立。

「このことシーーね!」

口の前に人差し指をだす仕草。

「あ、はいっ」