ドラム女の過去~不良のあいつ~



この現場を昨日の連中に
みられてたまるかと思い
秋は周りをかなり気にしていた。


教室の中の玲は
大げさに騒ぎまくって
もはや渚と喋れる空気もなかった。

「来い」
といわれ秋と渚は人気のない
準備室の中に入った。

「あーびびった」

胸をなでおろす目の前のガラ悪そうなヤンキーを
みて秋は困惑する。

ー・・・・・・なんだろ、こいつ・・・

「てか何?」

秋は困惑ぎみに問う。

「木村達に昨日
 呼び出されたンだろ?」

渚は地面にあぐらをかいて
ポケットから携帯をとりだした。

「え、うん・・・・なんでしってるの?」

「これ」

渚は秋に携帯画面のメールの文章をみせた。


そこには木村とやらが
秋のことをびっしり書いていた。

「わ・・・やぜ・・・」

秋は頭を掻いた。