屋上と渚の隣。


それは


秋にとって
唯一の安心できる場所だった。



「なあ、そろそろさ
 俺ら、会うのやめね?」


渚が携帯を片手に秋に問いかける。


「えっ・・・?
 なんで??」

さっぱりワケがわからない。


「俺と会ったらさ
 その・・・なんつーかっ
 思い出すだろ!?
 あいつのこととか・・・」

すこし戸惑う渚。

「だから今日をもって会うとかそーいうのは・・・・」

渚の声が止まる。

「えっおい、大丈夫かよっ!」

いきなり泣き出す秋。


「ちょ・・・・どーした・・・?」


人になれてない渚は
不器用な優しさでそう問いかける。