秋は家に帰って
さっそくメールをした。

陸也に。




【別れよう・

 ウチはもう陸也のこと好きでいれなくなったんだ・

 今までいろいろありがとう・

 だいすきだったよ・ 】



ーこれでやっと・・・・
 解放されるんだな、ウチ・・・


体中のアザを指で軽くなぞる。




秋が陸也のものだった証のアザ。




過去は大切。

そうだけど
こんな形で残るのは嫌だった。




「はやく消えて・・・・」



ーこのアザが全部綺麗に消えることがあったら
 きっと ウチのなかの陸也も消えればいいのにな・・・・。




そして案の定
のちにこの願望は簡単に叶う事になる。