安心した顔の石田。 あたしも見つかったことと、石田の安心した顔をみて自然に頬がゆるむ。 よかった……… その上履きの持ち主の子も喜ぶだろうな。 なにより石田の努力が実ったことが嬉しい。 これで石田はしばらくの間生徒たちのヒーロー。 よかったじゃん。 「あと……」 石田がこっちを向いた。 「ありがとう。アユ。」 「え………?」 なにが………? .