私の声に彼が反応に顔を向ける。


月明かりに照らされた彼の顔はすごく綺麗だった。


「…誰?」



初めて聞く彼の声は低くとも高くともない自然に耳に入ってくる透き通った声。


「えっと………」


誰と聞かれて名前の名乗る訳にはいかなくて、問いの答えに迷っているとフッと彼は微笑んだ。


「君、一人なの?」


彼の言う一人とはどうゆう事なのか…


何に対しての一人なのか…

私はとりあえず彼の問いに頷いた。



.