彼に彼女ができたのは高2の秋だった。


あたしの予想通りのかわいい子。

細くて小さくて守ってあげたくなるような女の子の中の女の子。

あたしとは正反対の女の子。


だけど


1つだけあたしの予想に反したことは自分の中の感情だった。


簡単にサラッとなんでもないことのように言ってやるはずだった「やったじゃん」の言葉が


どうしてだろう?


…こんなに苦しいのは。


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