「いや…でも、「高橋、」 次に言う言葉を聞きたくなくてあたしは声を重ねる。 「俺たちの問題なのに」 きっと高橋はそう言おうとした。 そんな言葉は聞きたくなかった。 高橋とあたしとの間にある壁を見たくはなかった。 あたしには関係のない高橋がいるなんて信じたくなかった。 .