なんだ?
この恐ろしい展開…

そういやユキさん、あの話聞いてたなんて…
ユキさんも全然寝てないのかな…??


「おっ俺…
何かしましたか!?」

「はい!?」

「やっ…
ツラ貸せって…」

「言ってないだろ」

「はい
言って無いです…」

「なんだよ(笑)
お前の家大変だな」

「はい…
俺の家、父さん小さい頃に死んじまって…
俺、父さんの事とか全然覚えてないんすよね(笑)
しかも母親も教師だから、あんまり家族っぽくなくて(笑)」

「……そうなんだ」

「すいません、なんか暗くなっちゃいましたね(笑)
にしても、自然の中って気持ち良いっすね♪」

「あぁ」




「コウタ
今何時だ??」

「今まだ5時半っす」

「そっか
じゃあ行くか」

「えっ!?
どこ行くんすか!?」

「お前の母親の所だよ」

「なんですか??」

「本当に、教師同士で結婚して、生活して行くのかって聞くんだよ」

「……いやー
俺は結婚、良いと思ってるんで文句無いっす」

「は…?」

「やー
母親だけど、1人の女でもあるじゃないすか
だから、結婚したければ良いんじゃないかと……」

「………
お前大人だな」

「高一なんで♪」

「生意気に…(笑)
でも、一応行ってみよ」

「そうっすね…
これからの話とかってヤツをしてみます
1人で行けるんで大丈夫っすよ
ユキさんも寝てないんじゃないんですか??」

「寝てない…
けど、行ってやるよ」

「は…はい…
えと…じゃあ、もう行きますか??」

「あぁ」